藤田俊哉氏と佐々一真氏。ともに勝負の世界で生きているプロフェッショナルの異色対談が実現した。藤田氏はかつてサッカー日本代表として世界と戦ってきた。2001年JリーグMVPに輝き、オランダのユトレヒトでプレーするなど、第一線で活躍してきた。現役引退後、オランダ・VVVのコーチを経て、現在は、日本サッカー協会の欧州駐在強化部員として、日本代表選手のサポートをしている。
一方の佐々氏はバスフィッシング専門のプロフェッショナルだ。2012年から九州を飛び出し山梨県の山中湖、河口湖をホームに日本最高峰のバストーナメントJBTOP50シリーズに参戦中。安定した成績で年間成績はトップ10前後を維持している。
日本を飛び出し世界で活躍する藤田氏と世界での飛躍を夢見る佐々氏。ジャンル、世代を超えたプロフェッショナルの“生き様”を垣間見ることができる対談となった。

佐々一真(以下佐々)はじめまして、佐々一真です。本日はよろしくお願いします。

藤田俊哉(以下藤田)こちらこそよろしくお願いします。

佐々こうして『マルチブック』の社長を通してお会いできて光栄です。藤田さんはサッカーの世界でご活躍されていますが、バス釣りのことはご存じですか。

藤田実はあんまり詳しくないんです。例えば、バス釣りのトップ10というのは、何歳くらいの方が活躍されているのですか?

佐々いまトップで活躍しているのは30から40代が多いです。20代や50代で活躍されている方もいますね。

藤田サッカー選手の場合は20代から30代が多いですから、サッカーと比べると長くまでプレーできますね。そういえば先ほど村山(忠昭)社長から聞いたのですが、佐々さんはアメリカ挑戦も視野に入れていると。本当ですか?

佐々はい、やはりバストーナメントの本場といえばアメリカですから。一度はあそこでやってみたいという気持ちはあります。

藤田いまアメリカではどのくらいの日本人選手がプレーしているのですか?

佐々トップリーグだと5人ほどですね。

藤田サッカーの世界ではヨーロッパでプレーするのが当たり前のようになっていますが、各スポーツ界にも世界を目指すという人がたくさんいるんですね。

佐々そんな方々に続けたらとは思っています。

藤田佐々さんが良い選手だなと感じるポイントはどこでしょう?

佐々トーナメントが強いというのもそうですが、得意の武器(釣法)を持っている選手ですね。近年、道具の進化も凄まじく釣りの技術もどんどん上がっています。

藤田ブラックバスフィッシングの釣り竿っていくらくらいしますか?

佐々ピンキリなんですが高いものだと7~8万円くらいしていたかと思います。でも、自分が使っているものは1本1~2万円台のものも多いですね。高いものでも3~4万円台ほどです。高価なものを使えば釣れるというわけではありませんから。

藤田サッカーも一緒ですね。高いスパイクを履けばうまくなれるというわけではありませんよね。

佐々それに、ルアーごとに釣り竿を変えていかないといけません。バス釣りはこの釣り竿だけあればいいということはありません。場所や季節によってさまざまな釣り方があります。一魚種に対してここまで道具がたくさんあるのはバスくらいのものだと思います。

藤田それは奥が深い。道具を含めて最先端技術をうまく使いこなすことも大事な要素なんですね。

佐々おっしゃる通りですね。道具ばかりに頼っていても釣れるわけではないので、本当に釣りって奥が深いです。

藤田ところでバス釣りの大会ルールはどのように行われるのですか?

佐々決められた時間内に釣った生きた状態でキープしている魚(キープできる匹数の上限も決められている)の総重量で競います。なのでキープしている魚が少なくても大物ばかりだと総重量で他を上回っていれば勝ちですね。ただ、大型の魚ほど数は少なく頭もいいので釣るのは難しくなるので安定した成績は出しにくいですね。

藤田ちなみに佐々さんは大型を狙いに行くタイプ?

佐々僕は安定型のタイプです(笑)

藤田バス釣りの国内リーグはどのくらい盛り上がっていますか?

佐々僕がバス釣りを始めた20年くらい前ですかね?その頃はかなり盛り上がっていたと聞きます。今は安定期というか落ち着いていますね。外来生物法でブラックバスが害魚扱いになっていることもあって盛り上げづらいというのもあると思います。

藤田法規制によってそんなところでバス釣りの発展を妨げているなんて知りませんでした。

佐々一般企業がなかなか参入しづらい中サポートいただいている『マルチブック』さんには本当に感謝しています。

藤田アメリカでしたらバスは在来種ということですね。

佐々はい。老若男女みんなで楽しんでいると感じますね。バスプロはヒーローって感じです。日本ではネガティブなイメージを持つ方のほうが多いので、僕らの一般受けはよくはないですよね(苦笑)

藤田とはいえ、釣り業界におけるバス釣りの人気度は高いですよね?

佐々そうですね。大きなウエイトを占めていると思います。

藤田バス釣りの国内リーグはどのようなリーグ形態になっていますか?

佐々僕の所属している団体ですと、サッカーと同じようにJ1リーグ、」J2リーグ、J3リーグといったようにカテゴリーに分かれています。僕が出ているTOP50シリーズはJ1リーグに相当しますね。

藤田そのトップリーグは何人で構成されているのですか?

佐々基本的に50人ですね。

藤田その中で昨年は何位でしたか?

佐々9位でした。

藤田それは素晴らしい順位ですね!

佐々ありがとうございます。安定した成績を残せるようになったのは嬉しいでえすね。

藤田賞金はどのくらい出るのですか?

佐々トップシリーズで優勝した場合に250万円ほどで、このシリーズは年間5戦あります。

藤田ということは全大会優勝して1250万円プレイヤーですか。アメリカの場合はミリオンプレイヤーになれる可能性はあるのですか?

佐々生涯獲得賞金で計算すればミリオンプレイヤーも存在しますね。賞金額は上下していますが、桁が一個違うように感じています。

藤田そういう世界があるんだったらプロとして挑戦してみたいと思うのは当然ですよ。ぜひ行ってほしいですね。

佐々こんなに応援してくださってありがとうございます。チャンスがあればぜひ行ってみたいですね。

藤田そもそもアメリカに行きたいと思ったきっかけは何ですか?

佐々やっぱり僕は選手として生きていきたいんです。選手としていきていくにはアメリカなのかなと。

藤田もちろんアメリカのほうがレベルは高いんですよね?

佐々魚を釣ることに関しては日本人の僕らのほうが上だと思っているのですが、フィールドが日本に比べて広大すぎて魚を見つけるという面で負けちゃうでしょうね。経験値という点でも明らかに不利です。

藤田日本一大きな琵琶湖でも…

佐々アメリカ人からしたらかわいいものかもしれません。

藤田僕の場合、大学を卒業してジュビロ磐田に入団したときすぐにでも海外に行きたかったのに『Jリーグで優勝してから海外に行っても遅くない。まずは国内で結果を残し、リーグ優勝して個人タイトルを手にしてから行くものだ』と説得されていくのを辞めてしまった。その後、すべての条件をクリアしたとき自分は32歳になっていた。もちろんその経験は貴重なものでしたが、選手としてのキャリアのピークは過ぎていて、32歳の日本人がヨーロッパに行ってもなかなか相手にされることは難しい。いまだったら20歳でヨーロッパに渡らないとステップアップできない時代ですから。そういう悔しい思いがあったからこそ、僕はいつか海外クラブで監督になること夢見て挑戦しています。佐々さんには同じ後悔をしてほしくないんです。やっぱり早く“トップ・トップ”の世界を肌で感じることはとても大事。成長スピードが違ってくると思います。

佐々そんなご経験があったなんて。

藤田過去の常識や慣習なんて考えないで自分が思った通りに突き進んだほうがいい。まだ29歳と思うのか、もう29歳と思うのか。やりたいのであれば行動あるのみ!

佐々なかなかハードルは高いかもしれませんが、やっぱりチャレンジしてみたいですね!

藤田挑戦するだけで価値のあること。リスクなんて何もありませんよ。石橋をたたいて渡ったら、もうチャンスを逃していたというのが一番もったいない。『考えながら行動する』のではなくて『行動しながら考える』というのもいいかもしれませんよ。

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